建築的視点から見た、京都についての考察

建築的視点から見た、京都についての考察

こんにちは。

寒い日が続きますね。

みなさまいかがお過ごしですか。

今回のブログは、2013年の総括の第一弾としてお送りしてみようと思います。

 

☆☆☆

 

リブ設計は、京都に赴きました。

時は秋。

紅葉がはじまり、木々がいろづく頃。

 

龍安寺。 

ここには、どうしても見たいものがありました。

 

三門を抜け、しばらく歩くと、それは静かに客人を迎え入れます。

 

石庭。

ここには、何百年も正解の出ない、問いかけが存在します。

人々は、縁側に腰を下ろし、それぞれの心の中に何かを感じ、思い、次につなげていく。

 

我思ふ、ゆえに我あり。

空間が提唱し、問いかけてきます。

 

たくさんの人々。

でも、静か。

答えはあるのかな。

 

龍安寺で食事。

畳。雪見障子。日本庭園。

そして、ひだまり。

穏やか。

和み。

完成されています。

 

建仁寺。

ここは、あるもので特に有名。そして重要な場所です。

 

竹垣(建仁寺垣)。

まさにここが発祥の地。

日本中で見るこの竹垣は、これがオリジナルなのです。

デザインの礎。

原点。

実際に見て学びます。

 

祇園。

川との関係性に京都を感じます。

趣がありますね。

 

路地空間。

ヒューマンスケールに親近感を覚え、安堵します。

 

TIME’S Ⅰ/Ⅱ(1984/1991, F3B0, 安藤忠雄)

高瀬川の傍にあり、自然との関係性(親水)、そして京の町並みをモチーフとしたコンセプトが特徴。

見てください。

川に面して手摺がありません。

一般的には許可が下りず、建物自体が建てられません。

川が浅く(水深10cm程)、危険率が低いというのもあるのでしょうが、自然に親しむことの大切さを理解した人々がいたからこそ、建築の実現が可能だったのではないでしょうか。

強力な社会的提言が存在する建築。

 

路地空間。

ヒューマンスケール。

思いの感じられる建築。

 

高桐院。

見たことがあると感じられる方も多いのではないでしょうか。

そうだ京都行こう。”に使われた、その場所です。

 

美にひとつの完結がみられ、

建築が、完成しています。

“利休よ、あなたが目指したものとは、こういうことなのですね。”

と、

心の中で問いかける。

 

 

かつて、

大学時代に、研究室の教授が言った言葉。

“その建築を理解したければ、その空間に身を置きなさい。”

 

そうですね。

わかった気がします。

 

☆☆☆

 

現代版で言うならば、BIGMAMAの“君想う、故に我在り”を聴き入る。

時は戻せない、故に先人に学ぶ。

nakano

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